石垣島に新しいデザインを!島の自然や文化をカタチにする「イチグスクモード」 | Dear Okinawa,

よみもの

2021/08/12 10:22

島の住宅街にひっそりと佇む「イチグスクモード」のアトリエショップに足を踏み入れてみると、独特な世界観が広がっていました。


 アーティストの池城 安武(いけしろ やすたけ)さんは石垣島出身。沖縄本島の大学で認知心理学を学んだ後、NYやインド、パリなど世界各国を旅行する中で「世界を旅しながら自分の絵をギャラリーに持ち込みしている」という絵描きさんに出会い「自分もそんな生き方がしたい!」ということに気づいた池城さんは、「世界をまわるには、英語が話せるようにならなければ」と語学留学を決意。

「ドイツ語やフランス語、スペイン語はしゃべれるようになる自信がないけれど、英語だったら何とかなるだろう」と、憧れの土地ロンドンへ。語学学校在学中の2年間、休日にはギャラリー巡りをして美意識や感性を磨きました。「小さなギャラリーから有名な美術館からまで、そのほとんどが無料なんです。貧乏学生でも気軽にアートを学ぶことができる最高の環境でした」と池城さん。 

 

ロンドンから帰国後は米軍基地向けの媒体代理店で働きましたが「何か違う」と感じ、退職。職業訓練校でメディアアートを先行し、1年間学んだ後にイチグスクモードを立ち上げるために石垣島へ戻りました。もともと実家だったというこの場所をアトリエ兼ショップにし、各種印刷物デザインやロゴデザイン、シルクスクリーンアートパネル、オリジナルアパレルなどを制作し販売しています。

赤瓦や島バナナ、ヤギ、グルクン、イラブチャー、カンムリワシなど八重山の動植物や風景、石垣島の方言をテキスタイルに落とし込み、Tシャツやパンツ、エプロン、トートバッグ、ネクタイ、クッション、スマホケースなどのグッズを展開。


方言カタカナTシャツに関して池城さんは「昔使われていた島の方言を現代に、そして未来に繋げることも大事だと思っています。だから、僕が間違ったことを伝えないように勉強もしています。」と、八重山方言の辞典を見せてくださいました。


作品は2階のアトリエで製作されているのですが、こちらはもともと池城さん4兄弟の部屋だったそうで、作業台として使っているのは、学生時代に使っていた卓球台なのだとか!


(大学卒業後に制作した「コーラがこぼれた時」)


アイデア商品を次々とヒットさせる池城さんが現在イチオシのプロダクトがこちらのTシャツ。


Withコロナの時代を楽しくするために開発した「マスポTシャツ」は、胸ポケットが取り外しでき、ポケットをひっくり返すとマスクに変身する優れもの。

マスク(ポケット)は通気性の良いメッシュ生地で、マスクとしても使い心地にもこだわった1着です。


(画像提供:イチグスクモード/池城さんと、縫製担当の小浜まどかさん)

 

実は池城さん、7/30日に石垣島の中心部にある730交差点にイチグスクモードの新店舗をオープンされました。今までの店舗よりも広くなり、扱うアイテム数もグッと増えたそうです。


(画像提供:イチグスクモード)

 

ぜひ新店舗に足を運んでみてくださいね。

 

【イチグスクモード 730店】
住所: 沖縄県石垣市美崎町3番地 (730記念石碑の西隣り)
Tel
730: 070-8428-3358 アトリエ:0980-87-5282

 

 

Photo &text:舘幸子

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