伝統工芸に自由な発想をプラスして、紅型にキラキラとした輝きを | Dear Okinawa,

よみもの

2020/05/03 13:06

色鮮やかで大柄な絵柄が目を引く作品を手がけたのは、紅型アーティスト 新垣優香さんです。彼女の作品から「パワーと希望をもらえました」という人も多く、優香さんの作品を目の前にすると、圧倒的な存在感に心を奪われそうになります。

沖縄の伝統的な紅型に、キラキラ輝く“グリッター(ラメ)”を取り入れた優香さん。
きっかけは、ちんすこう屋さんを営むお父様からの商品パッケージデザインの依頼でした。商品名は「くがにちんすこう」。
名前の通り「黄金で光り輝くイメージで」というリクエストがお父様からあったそうで、その時に紅型にグリッターを取り入れてみるというアイデアが思いついたそうです。

首里高校の染織デザイン科で紅型を学んだ優香さん。実は在学中から「紅型にキラキラ輝く素材を使ってみたい」という思いがあったそうです。

優香さんの作品と言えば=グリッター。
そんなイメージができあがっていますが、もうひとつ大きな特徴があります。
それは、デジタル技術の応用で、デザインを起こしてデータ化にし、バッグやポーチなどの生地や、マスキングテープ、磁器などに直接絵柄をプリントするという独自の手法を用いたモノづくりをされているというところです。

優香さんは現在、伝統的な“手染め”と“プリント”の両方を作品によって使い分けています。
手染めは手染めの良さが、プリントにはプリントの良さがあるそうで、例えば手染めは手作りならではの温もりや味わいが感じられ“世界にふたつとない”特別感が魅力です。
ですが、ひとつの作品が仕上がるまでには数ヶ月かかってしまうことも。
一方でプリント技術を使うことで、一度に大量に仕上がるため、数多くの人たちに発信できるというメリットが。
しかも、手染めに比べてリーズナブル。
沖縄土産として、気軽に手に取ることができる価格です。「紅型は手染めだから意味があるんじゃないか…と思っていた時代もありました。
でも、作品を待ち望んでくださっている方たちの気持ちにも応えたかったので」と優香さんは話します。

10代、20代、30代と歳を重ねる度に作風が変化していることを実感しているという優香さん。
結婚・出産を経験し、訪れる場所や出会う人たちも変わり、そこから受けるインスピレーションも多いそうです。
「作る本人が一緒なので、変化していくのは当たり前ですよね(笑)。

自分が変わっていく中で、その時に自分が一番納得できる作品を作り続けていきたいです」とのこと。

沖縄の海や空に負けない色鮮やかな作品の数々。
沖縄を感じられるアイテムを揃えてみてはいかがでしょうか。


【紅型シリーズ】

紅型小箱入りお菓子

紅型小箱入りキャンディ

紅型柄B6リングノート

紅型1点ものパネル

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